東海道・山陽三十五次

鉄道写真を撮ったりイラスト描いたりするブログです。

2025-08-24撮影|SLぐんま水上 (GV代走牽引)

所定ではD51 498牽引となるはずだった「SLぐんま」シリーズですが、同機が故障*1したため使えなくなり、C61 20による代走も検査入りで8月9日以降は不可能になることから、本来補機として使われるはずのGV-E197系が先頭に立って牽引する形に変更されていました。参考:今後の「SLぐんま」の運転計画について

この運行形態は8月16日から9月7日まで予定されていましたが、その後修理を終え試運転中のD51 498号機が脱線する事故が発生(9月4日)した影響により、9月6・7日に運行予定だった便は運休。秋シーズンからSL牽引で復帰する予定だった「SLぐんま」シリーズは、GV代走もなく11月まで全便運休となっています。

元々GV-E197系は好きで撮りたかったのですが、この車両は通常は不定期に線路保守のため運行される非営業列車で、運行ダイヤが公開されていません。そんなGV-E197系を確実に撮影できる、しかも「SLぐんまみなかみ」代走においてはHM無しの客車5両の編成*2を収められるということで、このチャンスを逃すまいと撮りに行ってきました。

撮影日 2025年8月24日 日曜日


写真

まずは「SLぐんま水上」下り便に乗車します。

渋川駅に停車するE257系5500番台(OM-53編成)。白地に緑色のデザインが施された特急電車
JR東日本 E257系5500番台(OM-53編成)
特急 草津・四万31号 長野原草津口行き
10:40

「ようこそGV-E197系」と書かれた旗と、GV-E197系
渋川駅で記念撮影をしていたら旗をいただきました。

水上駅へ

水上駅停車中のGV-E197系(TS08編成) GV-E197系(TS08編成)
GV-E197系(TS08編成)
12:07-10

水上駅到着後機回し準備を行っている姿です。SLぐんま水上号の下り便として水上駅に到着した後は、12:10頃に客車から切り離しを行い、一旦越後湯沢方に引き上げてから、12:20頃に1番線に到着しました。その後いつ客車に連結したのかは不明です。

バスで撮影地に向かいます。S字カーブの場所です。

S字カーブを走る211系(A34編成)
211系(A34編成)
上越線 普通 新前橋行き
13:25

この次の高崎行きはボーッとしていたところ撮り逃しました。本数が少ない路線では接近列車の時刻はちゃんと把握していないとダメですね。

S字カーブを走るGV-E197系(TS08編成)牽引のSLぐんま水上
GV-E197系(TS08編成)+12系5両
上越線 快速 SLぐんま水上 高崎行き
15:25

車に乗せていただき移動

直線区間を走るE257系5500番台(OM-55編成)の特急草津・四万号
E257系5500番台(OM-55編成)
特急 草津・四万4号 上野行き
16:41

211系(A51編成)
211系(A51編成)
普通 高崎行き
16:50

211系(A57編成)
211系(A57編成)
普通 高崎行き
17:01

直線区間を走るGV-E197系(TS08編成)牽引のSLぐんま水上
GV-E197系(TS08編成)+12系5両
上越線 快速 SLぐんま水上 高崎行き
17:06

最後に新前橋駅で1枚。ヘッドマーク付きの車両が来ました。下り方先頭車にのみ装着。

ぐんまちゃん高崎駅ジャック・四万HM付きの211系(A51編成) 211系(A51編成)
211系(A51編成/ぐんまちゃん高崎駅ジャック・四万HM)
17:32

これにてこの日の撮影は終了。天気が今一つだったのが残念ですが、この後9月分が運休になっていることを考えると早めに行っておいて正解だったとも思います。

途中車に乗せていただいたMさん、ありがとうございました。

(おまけ)12系客車の内装

オハ12 366の車内全景 オハ12 366の車内全景
12系客車の車内画像まとめです。主に4号車に連結されるオハ12 366の内装ですが、時々別の号車の写真も混ざってます。

12系客車の青いボックスシート ボックスシートとテーブル ボックスシート やや低い視点から見たボックスシート
ボックスシートです。国鉄型によくあるタイプ、モケットも国鉄の青色です。

12系客車のボックスシートのひじかけ(壁側)
ひじかけ部の拡大写真です。

座席番号札と帽子掛け
窓と窓の間に取り付けられている、座席番号札と帽子掛け。

オハ12-366のテーブル 下から見上げたオハ12-366のテーブル。下に白い撤去跡がある
テーブルです。角の丸い六角形で、下には灰皿が付いていたと思われる撤去跡があります。

やや狭幅の座席
通路幅を広くとるために、デッキ仕切り扉の至近のみ、やや狭幅の座席が配置されています。

12系客車のドア(車内側) オハ12-366のデッキ 12系客車のデッキ
デッキです。幅は狭く、戸袋を必要としない折り戸が使われています。

12系客車のドアステップ
ドア前のステップです。このステップがあるおかげで低い高さのホームでも容易に乗り降りができます。

くずもの入れの蓋。青い縁取りがされている
くずもの入れ(ゴミ箱)の蓋。国鉄形車両でよくみられるデザインになっています。

12系客車のデッキ付近 12系客車の洗面台
洗面台付近。壁は高級感のある黒色で、黄色い手すりが追加されています。

(おまけ2) GV-E197系細部写真

この日牽引に使われたGV-E197系(TS08編成)の細部写真です。

GV-E197系と12系の連結器拡大 GV-E197系と12系の連結器拡大 GV-E197系と12系の連結器拡大
客車との連結部付近拡大写真です。GV-E197系には、密着連結器とも自動連結器とも連結できる双頭連結器が装備されており、このときは連結相手が自動連結器搭載の12系のため、それに合わせて自動連結器側を使用しています。

GV-E197系同士の連結器拡大
GV-E197系同士の連結部分です。双頭連結器同士の連結で、こちらでは密着連結器側を使用しています。

大きな業務用扉。無塗装 業務用扉のドアノブ
大きな業務用扉の拡大写真です。左右で異なるタイプのドアノブが取り付けられているのは何故でしょうか?

小さなルーバーが付いている幅の広い機器蓋
幅の広い機器蓋。小さなルーバーが付いています。

大型ルーバーが付いている機器蓋
こちらは大型ルーバーが付いている機器蓋。迫力があります。

▼東武鉄道「SL大樹」に使われるスハフ14 501・オハテ12 1の車内画像もあります。併せてご覧ください。
blog.uswapa.com

*1:7月のSLぐんま運行時、動輪が動かない状態のまま引きずられてしまう運行トラブルがありました

*2:SLぐんま横川号・桐生号は通常運行時もGVが補機として使われるため、「SL・GVぐんま」と書かれた列車名入りHMが用意されていますが、水上号の場合は元々SL単独牽引で列車名に「・GV」が含まれていないため、付けられなかったものと思われます