この日は尾久車両センター公開イベント「尾久フェスティバル2025」に参加してきました。事前申込制の車庫公開イベントで、今回は展示車両としてレール運搬気動車であるキヤE195系が留置されました。
普段は運行時刻・日程が公開されないヴェールに包まれている車両を間近で観察できる機会とあって、この機を逃すまいとJRE MALLで"12時打ち"してチケットを入手しました(実際には受付開始後当日しばらくの間は空き枠が残っていましたので、そこまでガチる必要はないようでした)。
編成・形式・細部写真ともに心残りのないよう徹底的に記録してきましたので、記事にまとめたいと思います。
| 撮影日 | 2025年11月8日 土曜日 |
|---|
写真
編成写真

JR東日本 キヤE195系(LT-1編成)
この日展示されていたのはロングレール輸送タイプの編成でした。定尺レール用とは異なり、最大11両編成の長い組成となっています。

前面メインで1枚。

先ほどとは反対側、キヤE195-101側先頭の写真です。
各車両 形式写真
各車両の形式写真も収めてまいりました。片サイドを撮り忘れたキヤE194-301を除き、どの形式も両サイドから撮影。

キヤE195-1

キヤE194-1

キサヤE194-1

キヤE194-201

キヤE194-2

キサヤE194-201

キヤE194-301

キヤE194-101

キヤE194-102

キサヤE194-101

キヤE195-101
各形式 細部写真
各装置などの名称は、写真で確認できない部分については、雑誌「鉄道ファン」2008年6月号・2018年5月号、および日本車両公式サイトを見ながら情報を補って書いています。名称など誤りがありましたらお手数ですがご指摘ください。
キヤE195-1




ロングレールが排出される部分です。「エプロン」というそう。折り畳み可能で、キヤE195-1側は折りたたんだ状態で展示されていました。反対側先頭車は展開した状態で展示されています(後述)。

前面には照明器具が取り付けられています。

台車です。日本車両製のDT86形とあります。

乗務員室下にはレールを通すための空間があり、高床になっています。
また、乗務員室床裏に空気笛が取り付けられています。これは車両床下への取り付けではないのですね。


乗務員室後ろには壁が無く屋根と骨組みだけの露出した機器スペースがあります。なんの機器なのかはわかりません。

そのさらに後ろにはレール卸し装置があります。

前述の「エプロン」の裏側です。

さまざまな機器類が並べられています。「電動ウインチ制御盤」「放送回路盤」「副操作盤」「モニタB」などなど。
キサヤE194-1

車端部付近に操作盤が生えています。しゃがむことなく操作できる高さにあり、「DG操作盤」とあります。

キヤE195-1との連結部分です。多数のホースが繋がれています。

各車荷台上に共通して載せられている装置です。レール積付装置というそう。走行中にレールが滑動しないよう固定する役割をもつもので、キヤE195系では、ベースとなったキヤ97系から積付装置の配置を変更することで、編成の組替が容易にできるようにしているそうです。

荷台上には何らかの目的で細長い金属板が1本敷かれています。この中に配線か何かが通っているのでしょうか?

レール卸し用発電機です。卸し装置のあるキヤE195ではなく、隣のキサヤE194の床下に取り付けられています。
キヤE194-1

照明器具と積付装置です。

この車両では、積付装置の脇に黄色い何らかの部材が積まれています。

キヤE194-1床下にあるブレーキ制御装置と燃料タンクです。

DMF14HZD型エンジンです。
キヤE194-2

黄色いタワー型の装置が片側に取り付けられています。区分番台・組み込み位置を問わず、キヤE194形全車に存在します。
キヤE194-201

この車両の積付装置からは複数のケーブルが生えており、また積付装置の形状も異なります。(レールを浮かせるクレーンを兼ねているのでしょうか?)
キサヤE194-201
編成中央に位置する付随車です。従来のロングレール輸送貨車における中央締結車と同じ役割を持っていることが推測され、ほかの中間車とは大きく異なる機器配置となっています。

照明器具が大型化されている点と、中央にレール方向を向いた装置が設置されている点が目を引きます。この装置には「60K」「50N」と書かれており、これはレールの種類(60kgレールと50kgNレール)を指しているのではないかと思います。

荷台上、積付装置脇に黄色い部品が並べられています。

TR269型台車です。

床下はがらんどうとしています。ブレーキ制御装置と空気ばね内圧監視装置は取り付けられていました。
キヤE194-301

床下機器類配置です。逆魚腹式台枠を採用しているおかげで台枠強度を保ちつつ床下にスペースをねん出しており、この通りぎっちりと機器を詰め込むことができています。
キヤE195-101




乗務員室扉は妻面にあり、階段を使って上り降りすることになっています。ロングレール用は前述のとおり乗務員室が高床式になっていますので、側面にステップを設けるよりはこうした方がアクセス性がいいのでしょうね。

乗務員室背後の機器スペースも同様の理由で高床になっており、また床裏面に何らかの小さい箱が取り付けられています。




展開されている状態のエプロンです。4口あり、ここからレールが放出されるため、過去の作業時の擦り傷が無数についています。
おまけ
軌陸車

おパンタグラフとクレーンの付いた軌陸車も展示されていました。クレーンの荷台部分に子供たちを載せて上昇し、回転する体験が行われていました。

鉄輪がレールに接しています。

パンタグラフです。軌陸車の動力は電気ではなくディーゼルですので、このパンタグラフは電気関係の点検用と思われます。

正面から見た様子。


パンタグラフとクレーンが上昇した姿です。

荷台部分は回転します。

後ろ側です。
尾久車両センター構内の設備

ターンテーブルがあり、入換車が載せられていました。

車庫内線路間に置かれている1灯の信号機です。
レール周りの細部写真

レールが「犬釘」で固定されている箇所です。枕木も木製。
もはやJRの営業線上では全く見かけなくなりましたが、このように車庫構内などではまだ残っているようです。


一方こちらはパンドロール型締結装置を使った固定部。枕木はコンクリート製です。
ぐにゃっとした太い針金のような部材でレールを枕木に固定します。

分岐器周りの細部写真も撮影しました。
その他の展示など

地元の消防署がブースを設けており、胸骨圧迫体験などを行っていました。消防車の展示もあります。

車庫の従業員用飲料自販機は封鎖されていました。車庫内の自販機もacureブランドのものなのですね……。

尾久駅前に来たら地味に見たいもの。エキナカコンビニでありながら駅舎入居型ではない、独立した建物を持つ「NewDays 尾久店」です。
一般のコンビニと比べて小ぶりな建物になっているのもかわいらしいポイント。この時はプライベートブランドの新シリーズ「ニュータス」が展開され始めた頃で、それを伝える幕が掲げられています。