この電車は「えちぜん鉄道」という会社の電車なのですが、車体の塗色をご覧ください。
ドア部を除いて下側が青色で、上が白色のツートン…ではなく、その境界がグラデーションになっています。
グラデーションの中心に近付くほど双方の色の線の太さが揃っていき、離れるとどちらかの色が太く(どちらかの色が細く)なっていく直線形のグラデーションです。
こんな感じのグラデーション、私は勝手に「ライングラデーション」と呼んでいるのですが、これをGIMPで描画する方法を見つけたのでメモしておきます。
サイト検索していてもなかなか方法が出てこなかったのですが、このグラデーションには別にちゃんとした正式名称があるのでしょうか？
使用したソフトはGIMPです。似たような方法で、丸や四角形を使ったドットグラデーションを描画することもできます。
1、白地に黒でグラデーションを描画
こんな感じの単純なグラデーションを描画します。この時点では白黒のみの単純なグラデーションにしておいた方が楽だと思います(あとで「色を透明度に」の操作をしてマスクすることにより、好きな色に着色しなおすことができます。)
2、新聞印刷フィルタを使う
「フィルター」→「変形」→「新聞印刷」の順に操作し、グラデーションをライングラデーションに変換します。「スポット形状」を変えることで、ドットグラデーションにもできます。
～ 設定項目 ～
「セルサイズ」 : ライングラデーションを構成する線の太さ・数に関係？ 作例では25に設定。
「スクリーン」 : RGB または CMYKを選択
「チャンネルを固定する」にチェック
「スポット形状」 : 線形を選択、角度を0.0に
「アンチエイリアス」 : 設定値を最大に
アンチエイリアス量を最大にするのは、線の周辺にできるギザギザしたノイズ(？)をボカすことで、シャープフィルタで除去できるようにするためです。
3、シャープフィルタをかける
「フィルタ」→「強調」→「シャープ」の順に操作し、「明瞭度」の値を最大にしてシャープ化します。これで新聞印刷フィルタで発生したノイズが消えると思います。
方法が分からず数日くらい苦闘していたのですが、何気なく使ってみたフィルタの組み合わせなら3ステップでした。もっといい方法があるかもしれないので、それを見つけたら追記しておきます。
