1月11日、江ノ電公式サイトにて下記のお知らせが公開されました。
江ノ島電鉄では、安全性向上を図るため新信号システムを導入いたします。それに伴い、江ノ島駅及び長谷駅の構内踏切を廃止し、行先別改札を運用開始いたします。
構内踏切廃止に伴う行先別改札の運用開始について|江ノ島電鉄株式会社
信号システムの切り替えに伴い、江ノ島駅は2月3日から、長谷駅は2月17日から、それぞれ構内踏切を廃止するという内容です。
長年親しんできた江ノ電の構内踏切。その最後の姿を写真に収めてきましたので、記事にまとめたいと思います。
訪問日 | 2024年1月27日 土曜日 |
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構内踏切の鳴動タイミング
江ノ島駅・長谷駅ともに、構内踏切の隣(藤沢寄り)には一般道の踏切があります。
今回廃止されるのは構内踏切の方のみで、一般道の踏切は存置されます。
これら2つの踏切は同時に鳴動する訳ではなく、下記のような動作の仕方をしていました。
(この日僕が見た時にこのようなタイミングで動作していただけで、列車速度や時間帯などによって様子が異なる可能性があります。詳細未確認)
江ノ島駅
- 鎌倉行き到着時
- 一般道踏切の作動後、約9秒後に構内踏切が作動。
列車通過後一般道踏切が動作終了し、約3秒後に構内踏切も動作終了。 - 藤沢行き到着時
- 構内踏切のみが作動。列車停止後約10秒後に動作終了
- 藤沢行き発車時
- 構内踏切・一般道踏切が同時に作動。構内踏切は列車通過後すぐに動作終了し、一般道踏切はその約9秒後に動作終了
長谷駅
- 鎌倉行き到着時
- 一般道踏切の作動後、約9秒後に構内踏切が作動。列車到着後、両方同時に動作終了
- 藤沢行き到着~発車時
- 列車到着時は構内踏切のみが作動し、列車停止・鳴り終わりと同時に一般道踏切が作動
一般道踏切作動の約10秒後、再度構内踏切が作動。
列車が通過し構内踏切動作終了後、約2秒後に一般道踏切が動作終了
江ノ島駅
江ノ島駅構内踏切の様子。一般道の踏切は黄色くペイントされていますが、こちらは無色です。
踏切警報器は横断歩道でよく見る歩行者用信号機に似た独特なタイプ。江ノ電の構内踏切といえばこれです。
よそでは見たことがないタイプの踏切警報器ですが、江ノ電以外での採用例はあるのでしょうか?
鳴動する際は上下ともに「とまれ」のポーズで赤く交互に光ります。
鳴り始めの一番最初のみ上下両方が点灯し、その後は下→上→下→上…の順に交互に光ります。
電車が通過しきった瞬間、すぐに鳴りやんで遮断桿も上がり始めます。タイミングが普通の踏切よりもやや早いです。
渡り板には「足元注意」のステッカーが。また、何らかの機器か何かを埋め込んだ跡と蓋があります。
1番のりば側から見た構内踏切。
反対側・2番のりば側から見た構内踏切。
2番のりば側には、点字ブロックが撤去された後が残っています(そこだけ違う形のタイルが使われています)。
一方1番のりば側には残っています。
触知構内案内図です。「構内踏切」の欄はこの後消されることになるでしょう。
改札外から見た構内踏切の様子。
長谷駅
1番のりば(藤沢方面)から見た長谷駅の構内踏切です。駅の藤沢方先端に設けられています。
敷地の都合上、藤沢寄りに行くほど通路幅が狭くなっています。
構内踏切に通じているのは階段のみで、スロープは別の場所に設けられています。
こちらがスロープ。IC・VISAカード用簡易改札機が設置されています。
隣には階段もあり(訪問時は塞がれていました)、構内踏切廃止後はこのスロープと階段が1番のりば専用の出入り口となります。
2番のりば(鎌倉方面)・駅舎側から見た構内踏切。
右側通行のルールが設けられており、渡り板にも進行方向を示すステッカーが貼られています。
警報器は江ノ島駅と同様歩行者信号機に似たタイプ。
また、1番のりば側のものにはヒサシが付いていますが、2番線側のものにはついていません。
江ノ島駅同様、鳴り始めの瞬間のみ上下両方のランプが同時点灯します。
構内踏切廃止に伴い撤去・修正されるであろうサイン類たち。
駅舎全体の様子。構内踏切に向かうための通路は記事執筆時点では塞がれてしまったようです。
構内踏切のある改札風景。
構内触知案内図。