サークル「新しい路線図」のコペハ鳥と申します。新しい路線図は鉄道系(611)の同人誌を制作しているサークルで、コミケットは94から参加しております。
8月に開催予定のコミケット100では、611ジャンルの部数が特に読みにくくなっておりますため、
前回のコミケット99Aにおいて、当サークルの新刊販売数がどれほど減少したのかと、事前の部数予測についてのお話を記事にさせていただきます。
また、この後6月下旬から行っていた「コミックマーケットジャンル611のアンケート」の結果まとめについても別途公開します。
同じ611ジャンル(鉄道・旅行・メカミリ)系の印刷数検討において、ご参考にしていただければ幸いです。
(その割には公開日が少々遅くなってしまいました…申し訳ございません!)
以下、基本的に "コミケット" は "C" と略します。
(おことわり) 当ブログ記事の内容が原因で発生した損失・損害に関して、当サークルは一切の責任を負いかねます。
恐れ入りますが、当記事の内容を基に印刷部数をどう判断するかは、自己責任にてお願いいたします。
本題
C100の部数が読みづらい原因は、大きく分けて2つあります。
- コロナ禍前のコミケよりも参加者数が大幅に減る
- 鉄道島(ジャンル611)が1日目に移動する
このうち、まずは前提として "C99Aでどれだけ減ったのか" という情報と、それを予想するのに使った方法を先にお伝えします。
事前の予想
C99A開催前、当サークルは下記のような大雑把な計算で新刊の売上数を予想していました。
要するに、611以外も含めた全体の来場者数に対して、新刊が何部売れていたのかという数字です。
当サークル「新しい路線図」の数値はC95が0.0590%、C97が0.0716%でした。
イベント | 来場者数(611配置日) | 新刊売上数÷来場者数 |
---|---|---|
C95 | 210,000 人 | 0.0590% |
C97 | 190,000 人 | 0.0716% |
このうち最新のイベント(当時)であるC97の「0.0716%」という数字を使い、C99Aの参加者数を70,000人と仮定して、部数予想を行いました。
結果、実際の会場での新刊売上数(通販分除く)は、上記の計算による予想数+10部になりました。精度はあまり高くはありませんが、部数予想方法の一つとしてご検討ください。
(この値の信頼度はサークルの活動内容・本の細かな内容によって変わると思います。大まかな目安程度にお考えください)
参加者数について
C99Aでは人数を制限したうえで一般参加者も事前抽選制になるため、予め参加者数は一般参加55,000人+10000サークルであると公表されていました。
サークルチケットは1サークルにつき2枚発行されますが、1人だけでサークル参加される方も一定数いらっしゃるため、
1サークルにつき1.5人がチケットを使用するものと仮定し、一般55,000人+15,000人で70,000人として計算しました。
C97→C99Aの新刊減少率
続いてC97とC99Aの実際の新刊売上数を比較し、C97(コロナ禍前)と比べてどれほどの割合で減少したのかをご説明します。
イベントのみ
パターン | タイトル | 比較先 | C95 | C96 | C97 | C99A |
---|---|---|---|---|---|---|
C96から既刊 | 捏造ファン4 | C95比 | 比較先 (100%) |
46.8% | 17.7% | 1.6% |
C99Aから既刊 | 捏造ファン5 | C97比 | 比較先 (100%) |
1.5% | ||
C97・C99A新刊同士の比較 | 捏造ファン5→6 | C97比 (ファン5比) |
比較先 (ファン5) |
44.9% (ファン6) |
C99Aで既刊として持ち込んだ「捏造ファン4」「捏造ファン5」の2タイトルは、新刊として出した時の部数と比べて1.5~1.6%と、大きく落ち込みました。
一方C99A新刊「捏造ファン6」も、C97当時新刊だった「捏造ファン5」の部数と比べて44.9%と、半数弱にまで減っています。
イベント+通販 合計
パターン | タイトル | 比較先 | C95 | C96 | C97 | C99A |
---|---|---|---|---|---|---|
C96から既刊 | 捏造ファン4 | C95比 | 比較先 (100%) |
46.9% | 21.7% | 5.6% |
C99Aから既刊 | 捏造ファン5 | C97比 | 比較先 (100%) |
4.4% | ||
C97・C99A新刊同士の比較 | 捏造ファン5→6 | C97比 (ファン5比) |
比較先 (ファン5) |
78.8% (ファン6) |
C99A相当(2021/12~1)の場合はコロナ禍前と比べて通販の利用数が上がっており、イベント分に通販分*1を足すと、いくらか減少率がマシになります。
C97・C99Aの新刊同士を比べた場合、減少率は78.8%でした。それでも8割弱で、通販を足してもC97以前と同じような部数にはなりませんでした。
ちなみに、当サークルの通販は下記2サイト・店舗で行っております。
- BOOTH(自家通販)
- メロンブックス様(委託)
- 一部の在庫を書泉様のメロン出張コーナーにも置いていただいています
続いてアンケート結果の方を見ていきたいと思います。長くなってしまうので一旦記事を分けます。
編集履歴
2022/7/23 21:30 | 新刊減少率表中のうち、「比較先」のセル内に (100%) の追記を追加。 |
2022/7/24 0:30 | 当記事の内容が原因で発生した損失・損害に関する記述を追加。 |
2022/7/24 16:55 | その2記事へのリンクを追加。 |
*1:イベント開催前後の期間中の売上分