約1年半ぶりに上野動物園を再訪しました。いよいよ設備の解体が始まっている同園モノレールの現状を確認してきましたので記事にまとめたいと思います。
訪問日 | 2025年6月1日 日曜日 |
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写真
東園駅付近(解体済み)
まずは上野懸垂線の起点である東園駅から見ていきます。
白い仮囲いに覆われて中の様子を窺い知るのは簡単ではありませんが、既に大部分の解体が完了しており、これまで同駅に留置されていた40形車両については跡形もありません。
フェンスゲートは駅跡地南側に設けられており、工事用車両はここから出入りするものと思われます。
残存する軌道設備(解体中・P6~P8)
現状残っている軌道設備の北端(東端)です。ここより東園駅側の設備は撤去済み。一番端の支柱(橋脚)はP6支柱かと思われます。
P6支柱の付近に仮囲いの隙間があり、少しだけ中を覗くことができました。
塗膜が剥がされ、支柱が赤さび色になっています。塗料に公害物質である鉛?が含まれているらしいため、それが飛散しないよう解体前に剥離しているものと思われます。
こちらは既に軌道設備が撤去されている箇所です。P5支柱と思しき支柱の撤去跡(切り株状)が残っており、支柱の基礎までは解体されていないことが分かります。
おそらくP7支柱付近です。
おそらくP8支柱付近。草木に覆われている上仮囲いパネルに囲われているので様子が分かりにくいです。
解体中・P9~P12支柱
P9~P10支柱付近です。
P10~P11支柱付近です。仮囲いのパネルで完全に覆われており、軌道桁および支柱を見ることはできません。
P12支柱付近。地上すれすれのところを通過していた区間です。
橋脚付近にパネルがない部分があり、支柱の一部が確認できます。
こちらはP12支柱。塗膜剥離はまだ行われていません。
付近の地上に資材が置かれています。
途中の区間だけ部分的にパネルがなく、防音シートのみとなっています。
公道区間(残存・P13~P15支柱)
いそっぷ橋から見るG13軌道桁です。ここより東園駅側(北側)が現在解体作業中の区間です。
軌道桁に沿うように足場が組まれており、その外側は前述の仮囲いパネルで覆われています。
足場と軌道桁の間に板が渡されています。
ここからは公道を跨ぐ区間に差し掛かりますので、園内ではなく公道より撮影した写真に変わります。こちらはP13番支柱。
P14番支柱です。
「Ishikawajima」のプレートが取り付けられています。こちらは白ペンキで塗りつぶされておらず、赤文字が残存しています。
P15番支柱です。
西園内区間(残存・P16~P20支柱)
ここからは再び園内撮影の写真に戻ります。
いそっぷ橋を抜けて西園側へやってきました。こちら側は仮囲いなどの無い状態で軌道設備が残存しています。
P16番支柱です。軌道から延びる(おそらく排水用と思われる)パイプが取り付けられている支柱です。
P17番支柱です。「Ishikawajima」のプレートが白く塗りつぶされている支柱です。
軌道の状態は前回調査時と比べてやや悪くなっており、全体的に錆垂れが増えているほか、このように塗膜が割れて膨らんでいる箇所も散見されました。
P18番支柱です。
P19番支柱です。パイプ併設の支柱です。
根元付近に蛇口のような短い管が埋め込まれています。支柱内部に入ってくる水の排水用でしょうか?
P20番支柱です。こちらも「Ishikawajima」のプレートが白く塗りつぶされています。
西園駅舎(残存・解体準備)
西園駅舎です。仮囲いが建てられていますが、見たところ現時点では解体は始まっていないようでした。
「モノレール西園駅」のアーチ看板です。
工事現場のゲートは駅中央部付近に南側向きで設けられています。
駅舎全景です。下部は仮囲いに覆われて見ることができません。
東園駅とは異なり地上2階建ての駅なので、解体工事にもいくらか時間がかかるかもしれませんね。
西園変電所です。こちらは仮囲いがありませんでした。駅舎とは別建てで解体するのでしょうか?
路線終端部にあるP23番支柱です。
営業用車両は解体されてしまいましたが、作業用車は健在でした。