東海道・山陽三十五次

鉄道写真を撮ったりイラスト描いたりするブログです。

東武特急「スペーシアX」コックピットスイート・ラウンジ乗車記

知人から特急スペーシアX号のプレミアチケット「コックピットスイート」のきっぷが取れたとの一報がありましたので、それに便乗させていただく形で乗車することができました。これが7月の話です。

また、9月に日光へSL大樹ドリームカーを撮りに行った際、帰りに「コックピットラウンジ」を利用しました。それぞれの乗車記・内装写真を簡単にまとめたいと思います。

コックピットスイート

コックピットスイートは6号車(浅草方先頭車)の一番先頭側にある大き目の個室です。料金は浅草~終点までをフルで乗車した場合、スタンダード料金7人分(13,580円)に個室料金(18,000円)を足した31,580円で、7人で割り勘すると1人あたり約4,511円となります。同区間のスタンダードシートが1人1,940円であることを考えるとあまり飛び抜けて高くなる訳でもなく、これで採算が取れるのか心配になります(本当に取れていない・度外視でやっているという話もありました)。

内装

スペーシアXコックピットスイートの車内。7人分のソファーとテーブルが3つ。運転士さんが窓越しにこちらを向いている
個室内全景です。広々とした空間に7人まで入ることができます。

コックピットスイートの乗務員室仕切り扉と窓 スペーシアXの前面展望。旧塗装スペーシアとすれ違い
「コックピットスイート」のキモである前面展望。乗務員室の真後ろに個室があり、上り方の生で見る前面展望はスイート利用者のみの特権となっています。

コックピットスイートの入り口側の壁。モニタや非常通報装置などが設けられている コックピットスイートの室内。入り口とソファと灯具が写っている
入口は向かって右側にオフセットしています。上部には次駅案内や前面展望の放映を行うLCDモニタが備え付けられています。
また、非常通報装置や暖房のスイッチなどが壁に埋め込まれています。

コックピットスイートのコンセント
コンセントは個室内に2か所設置。乗務員室側の壁際左右にミニテーブルがあり、それぞれに1つずつ取り付けられています。

コックピットスイートの1人掛けソファ 2基並んでいるソファ
1人掛けソファは4基設置されています。幅が広くゆったりしています。

3人掛けソファ 3人掛けソファに備えられている正方形のクッション
中央に3人掛けソファが1基。こちらはクッションも備えられています。

荷物入れの黒いカゴ
ソファ下には荷物入れのカゴが収納されています。

窓際の照明器具とスリッパラックと冷蔵庫 スリッパラックとベージュ色の冷蔵庫
入口付近の照明器具下には冷蔵庫があり、中にはウェルカムドリンクとして東武ホテルのミネラルウォーターが人数分入れられています。
また、袋入りのスリッパも人数分用意されており、冷蔵庫横のラック上に並べられています。

照明器具とマガジンラック マガジンラックに載せられた冊子・書籍
乗務員室側の照明器具下にはマガジンラックがあり、車内の案内や金谷ホテルの創業150周年記念誌「金谷ホテル150年」が入れられており、自由に読むことができます。

東照宮陽明門の模様をモチーフにしたランプ
各窓間にはおしゃれな模様付きのランプが取り付けられています。
この模様は日光東照宮・陽明門の柱に彫られた模様(グリ紋)をモチーフにしています。
陽明門の柱は1本だけ模様が逆さに彫られていると聞きますが、もしかしてスペーシアXのランプも1つだけ逆さになっていたりするのでしょうか…?そこまでは確認できませんでしたので、じっくり観察できる機会があれば調べてみたいですね。

乗車レポ

ドアにかけられた「SPACIAX ご乗車準備中」の緊締幕
特急「スペーシアX」号の回送列車が到着したので、6号車ドア前で待機します。
発車5分前に車内整備が終わり、いよいよ個室に入ります。

個室に入ると乗務員室の扉が開き、運転士さんがご挨拶に来てくださいました。その後1号車のカフェ「GOEN CAFE」のスタッフさんもいらっしゃり、個室乗客のカフェ利用についてのご説明をしていただきました。
下今市駅を発車して数駅過ぎると、今度は車掌さんがいらっしゃいました。ご挨拶の後、代表者(きっぷを購入した知人)に名刺を渡していました。

ソファに並べられた記念撮影ボードと車掌さんの制帽六角形の窓と記念撮影ボード
南栗橋駅を過ぎた頃、もう一度車掌さんがいらっしゃいました。今度は日付入りの記念撮影ボードを持ってきてくださり、記念写真を撮影してくださいました。

ニッコリーノとバターサンド
その後1号車のカフェへ。通常カフェは整理券(先着)を取って指定された時間帯に利用することになりますが、個室およびラウンジの乗客は何度でも好きな時に利用できます。ニッコリーノという新商品(梨シロップをブレンドした炭酸飲料)と、酒粕のバターサンドを注文。他に同室の知人に頼まれたメニューも注文すると結構な量になりましたが、紙袋を付けていただいたので1~6号車間の持ち運びに難はありませんでした。
注文中に「まもなく春日部」のアナウンスが流れます。カフェは春日部駅を過ぎると営業を終了しますので、ギリギリのタイミングでした。

六角形の窓から覗く浅草駅の駅名標
あっという間に終点浅草に到着。楽しい時間は過ぎるのが本当に早いですね。到着後もう一度運転士さんからのご挨拶があり、名残惜しみつつも個室を離れました。

浅草駅に停車中のN100系

コックピットラウンジ

お次はコックピットラウンジのお話です。こちらは1号車にある設備で、スタンダード料金に1人500円プラスすることで利用できます。
先頭に1人掛け座席が2つある以外は全て4人掛け・2人掛けの配置で、個室同様グループでの利用をメインとしつつ、一人旅にも配慮した形となっています。

内装

スペーシアXのコックピットラウンジの車内全景。ソファが並び、レッドカーペットが敷かれ、暖色系照明で照らされた落ち着いた雰囲気 コックピットラウンジのカウンター側
車内全景です。たまたま僕達以外のすべての乗客がとうきょうスカイツリー駅で下車したため、浅草に着くまでの間に軽く車内を撮影できました。
座席のモケットは2種類あり、交互に配置されています。淡い色合いなので違いが分かりにくいですが…

乗務員室直後のスペース 1人掛け席
乗務員室直後には1人掛けの座席が2つ設けられています。前面展望を最も楽しめるのはこの2席です。

2人掛けのソファー(暖色系モケット) 2人掛けのソファー(寒色系モケット)
2人掛けのソファーです。こちらが2つ向かい合わせのボックス状に配置され、3~4人向けの座席として販売されています。
黒いテーブルはコックピットスイートにあったものと同じもの。飲み物を入れる窪みが4か所あります。
また、壁面にコンセントが2口設けられています。

1人掛けのソファー 1人掛けのソファーと黒いテーブル、窓際のコンセント
こちらは1人掛けのソファー。前頭部以外は同じくボックス状に配置され、2人向けの座席として販売されています。
コックピットスイートに置かれていたものと同一かと思われます。壁面のコンセントは1口です。

カフェのメニュー
各テーブルにはカフェのメニューが置かれており、その表紙裏には番号札があります。カフェ利用時はこの番号札を見せるスタイルとなっています。

唐草模様に似た模様付きのランプ
窓間にはコックピットスイートと同じ模様付きのランプが付けられています。

金色のビールサーバーの蛇口4つ
カフェスペースにあるビールサーバーです。

乗車レポ

コックピットラウンジの入口(車両デッキ)
コックピットラウンジ最大のポイントはカフェが利用し放題ということ。個室とは違い同じ号車内にカフェスペースがありますので、より気軽に利用することができます。

紙皿に並べられた頂鱒のスモーク
というわけでまずは頂鱒のスモークを。おさかなの味と香りが良く美味しいです。
※移り込んでいる栃木レモン牛乳は駅売店で購入したものでして、車内で販売されているものではありません

ニッコリーノとフォーク
前回のスイートで頂いて気に入った「ニッコリーノ」を今回も注文。ビールは友人が注文したものです。

コーヒーとバターサンド
その後はコーヒーと、それから酒粕のバターサンドを再びいただきます。

誰もいなくなった車内 スペーシアXの六角形の窓から見える浅草駅のホーム
食べて飲んでの話ばかりでしたが、前述の通り終点手前のとうきょうスカイツリー駅にて僕達以外の乗客が全員降車。車内はがらんどうとしています。

ホームと車両の間の渡り板
そして終着・浅草へ。日光方が急カーブを描いており車両とホームの隙間が広くなるため、乗客用の渡り板が渡されます。
短い間ではありましたが、1人あたり+500円とは思えないような素敵な体験ができました。また乗りに行きたいですね。


最後になりましたが、スイート・ラウンジともにきっぷ手配に尽力してくださった知人のPさん、ありがとうございました。

おまけ

スペーシアXのスタンダードシートの座席 スタンダードシート座席の背面
往路で乗車したスタンダードシートの写真も上げておきます。